2023年10月9日、JR仙台駅に到着した東北新幹線「はやぶさ52号」の車両内で、薬品漏れが発生し4人が怪我をしたというニュースがありました。
消防が特種災害対応車やドクターカーなどあわせて32台を出動するという事態となっています。
ドクターカーという聞きなれない車両が来たということでどのような車なのか気になったので調べてみました。
最後までお付き合いください。
東北新幹線「はやぶさ52号」の車内で薬品漏れが発生
速報で流れたニュースは仙台駅で人がごった返している様子に加え、新幹線に立ち上る煙を捉えた衝撃的な映像です。
黒いカバンから薬品が漏れているのを乗客が発見。
薬品が漏れたカバンごと触ってしまったのか、火傷をしているということです。
またカバンの持ち主は薬品が漏れたことから車両と車両の間のデッキへ移動したということが分かっています。
ドクターカーとは?
目的
ドクターや看護師等を必要資器材とともに現場に派遣して、緊急度・重症度の高い患者を病院外で診療するため、いち早く必要な医療処置を行うことを目的とした緊急車両です。
主な目的は次の3つです。
- 医療介入・決定的治療までの時間短縮
- 救急隊では不可能な高度な医療の提供
- 治療方針決定の前倒し
どんな車?
車両は救急救命士が気管 挿管や薬剤投与などの高度な応急処置を行うために必要な構造及び設備を有する高規格の救急自動車です。
室内で救急隊員が立ったまま処置が行える広さを有しています。
また、ストレッチャーが左右にスライドするため、患者の両側から処置が実施可能となっています。
どんな時に出動する?
119番通報を受けた時や現場の救急隊が必要と判断した場合に出動を要請します。
一般の人が119番通報の際、要請があったとしてもその要請は通りません。
あくまで現場での判断での出動となります。
救急車との違いは?
ドクターカーが現場で処置を完了させることを目的としている一方、救急車は、病気やケガにより緊急に医療処置が必要な患者を、いち早く現場から病院へ搬送することを目的とした緊急車両です。
車両自体は救急車のようで似ていますが、目的が大きく異なります。
なぜドクターカーが出動したのか?
今回は薬品による火傷をした患者が発生していました。
薬品による火傷は通常の火傷とは異なり、一刻も早く処置が必要となります。
処置が遅れると薬品が深部まで達してしまい、重症化してしまうことが予想されました。
そのため、ドクターカーが出動したものと思われます。
まとめ
JR仙台駅に到着した東北新幹線「はやぶさ52号」の車両内で、薬品漏れが発生したニュースでドクターカーが出動したということでどのような車両なのか、救急車との違いを調べた結果を紹介しました。
救急車と異なり、現場で治療を完結させるため出動しており、今回火傷された方の手当てに奔走されたことが想像に難くありません。
非常に難易度の高い仕事をされている方には感服です。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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